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逆襲を企む前向きなドキュメンタリーブログ。
吃音

吃音ってなに?

アイキャッチ画像「吃音」

 

 

灰根です!

今回は吃音(きつおん)について書こうと思います。

 

 

「『吃音ニートの逆襲』ってブログ名だけど吃音ってそもそも何なの?」

 

って方もいると思います。

当事者ですら名前を知らないこともあるほど低い認知度の吃音。

その吃音の認知度を広めていくのもこのブログの意義のひとつなので、よければお付き合いください!

 

吃音とは

吃音とは、言葉が流暢に話せない疾病、障害のことです。

2005年より発達障害者支援法に含まれており、日本では発達障害のひとつとしてみなされています。

福山雅治さん主演の『ラヴソング(2016年)』というドラマで、吃音症がテーマとして扱われていたので、もしかしたらそこでご存知になられた方もいるかもしれません。

 

ブログタイトルに吃音という単語があるのは、要するに僕は吃音者だということです。

 

 

※これから吃音について書きますが、僕は言語聴覚士でも専門家でもなく、あくまで当事者として認識している内容を書いていますので、 情報が正確であることはお約束できません。予めご了承ください。

 

症状

ひまわり

 

 

流暢に話せない、とはどういうことなのかご説明しましょう。

例えば、朝の挨拶のとき。

 

健常者であれば、

 

「おはようございます。」

 

と、流暢に、滑らかに話すことができるでしょう。

 

しかし、吃音者がその症状が出ているときには、

 

「お、お、おはようございます。」連発型

「おーーはようございます。」伸発型

「…………っ……おはようございます。」難発型

 

と、言葉が、つっかえたり、変に伸ばしたり、出なかったりします。

よく「どもり」と言われているものです。

どもりを漢字で書くと吃りと書きます。

音が吃る(どもる)から吃音」ということですね。

※「どもり」という言葉は差別用語放送禁止用語とされているようですが、僕の感覚では、当事者で「どもり」という言葉自体を差別表現だと感じる人は案外少ないです。僕自身も「どもる」って言葉を使いますし、その言葉自体に嫌悪感はありません。念のため書いておきます。

 

 

 

みなさんの周りにもこういった話し方をする人がいませんでしたか?

吃音者は100人に1人いると言われています。

日本でいえば100万人、世界でいえば7000万人いる計算に。

決して少なくない人数ですよね。

 

「会ったことある!あれは吃音という障害だったのか〜」

 

と思った方もいれば、

 

「100人に1人もいる?そんな人会ったことないけどな〜」

 

という人もいるでしょう。

 

吃音の症状は、かなり個人差があり、また個人の中でも症状に波があります

人によっては、症状が軽く、見た目にはほとんど吃音者だと判断できないような人がおり、

障害を持っていると気づかれない場合があります。

会ったことないと思った人は、吃音者に会ったことがないのではなく、恐らく会っても気づいていないだけで、軽い症状の吃音者には実は会っていたという可能性は大いにあります。

 

 

「声が出ないわけじゃないのに何で上手く話せないの?」

「話す言葉が思い浮かんでないの?」

 

と思うかもしれません。

健常者の方に説明するのは難しいのですが、話す言葉は明確に頭の中にあります。

しかし、その言葉を発声するように身体が動かないのです。

僕の感覚ですが、声帯が自分の思うように動いてくれなくなる感覚です。

 

「おはようございます」の例で言えば、「お」の口の形を作り息を吐いて声帯を震わせれば、当たり前ですが「お」と発声できますよね。

健常者なら無意識でやってると思います。

しかし、吃音の症状が出ているとき声帯が思い通り動いてくれない。

脳の指令が上手く伝わっていない感じ?

 

 

「自分の身体なのに、思うように動かせないことってあるの?」

 

 

健常者の方にわかる例ということで、いい例かはわかりませんが、人間には眼けん反射というのがあります。

目の前で手を叩かれりすると反射的に目をつむってしまうアレです。

自分で手を叩く分には目を開けていられると思いますが、友達や家族に目の前で手を叩くのをお願いして目をつむらないように我慢してみてください。

大抵の人は、手を叩くのがわかっていても、目を開けていようとしていても、我慢できず反射的に目をつむってしまいます。(たまに大丈夫な人もいます)

この反応は目を守るために脳を通らずに延髄で指令が送られているだからだそうです。

 

このように、例え自分の身体であっても、「自分の意思に関係なく動いてしまうこと」、「自分の意思どおり動かせないこと」というのはありえることなんですね。

※あくまで健常者の方に「思い通りに身体が動かない」例として挙げただけで、吃音が延髄反射や脊髄反射と関係しているわけではありませんので、その点はご了承ください。)

 

 

原因

 

富士山夜景

 

 

「何が原因でそんな症状が出ちゃうの?」

「治らないの?」

 

 

実は、吃音症は明確な原因がまだ解明されていません。

なので、確実に完治が見込める治療法は現在も見つかっていません。

 

古くは緊張に起因する「精神的なもの」と考えられてきました。

誰でも緊張して、頭が真っ白になったり、パニックになることってありますよね。

そんな状態なら、健常者の方であっても、噛んだり、言葉をつっかえたり、何話せばいいかわからなくなっちゃったり、あると思います。

 

でも、吃音は、緊張していなくても話す言葉が頭の中に明確にあっても、どもります

それが理解されず、緊張しているから、焦っているから、そういった精神的な原因でどもっているんだと勘違いされることが多くあります。

そんな人は善意で、「落ち着いてゆっくり話していいから」とアドバイスをしてくれたりするのですが、吃音は「落ち着いてゆっくり話す」ようにしてどもらなくなるようなものではないんですね。

 

とはいえ、精神的なものは全く関係ないかというとそうでもなくて、やはり基本的には緊張している方がどもりやすいという人は多いです。

なぜなら、健常者の人の「緊張していると上手く喋れない」は、吃音者にとっても例外ではなく、「緊張していると上手く喋れない + 吃音で上手く喋れない」になるからです。

 

健常者は、緊張しているからどもりますが、

吃音者は、どもること自体が緊張に繋がります。

 

緊張していなくてもどもる

どもることへの恐怖を感じる
(予期不安)

緊張する

さらににどもりやすくなる

さらにどもることへの恐怖が大きくなる

さらに緊張する

さらにさらにどもりやすくなる

以下ループ

 

この「喋ったらどもりそうで怖い」という予期不安が強い人は、負のスパイラルに陥り、緊張でどもりやすくなってしまうのです。

 

 

「こう見るとやっぱり精神的な問題なんじゃないの?」

 

と思うかもしれませんが、緊張していないときのほうがどもりやすい人もいます。

それが吃音ってややこしいなあって思うところなのですが、

「ある程度緊張感ある場だとどもらないけど、家で家族と話しているときはすごいどもる」

という人もいるんですね。

 

緊張しているときのほうがどもりやすいというのは、実は「緊張しているから上手く喋れない × 吃音で上手く喋れない」の結果なのかなと個人的に思います。

 

足し算どころか、かけ算。

 

普段は軽い症状で見た目にはわからないけど、スピーチや面接や音読などでは、緊張の効果で盛大にどもる。

そうなれば、周りから見れば、緊張していることだけが原因でどもっているように見えてしまうと。

 

そう見えてしまうだけで、やはり根本的な原因は、精神的以外ところに原因がありそうです。

 

 

現在では脳機能の問題や、遺伝子の問題という論が出てきているそうです。

研究が進められているようですが、まだはっきりとしたことはわかっていません。

 

勘違いされることもあるのですが、吃音症はあくまで、熱中症や不眠症のように、あくまで流暢に話せないという症状のことを言っているのであって、吃音という病気があるわけではないんですね。

不眠症にを引き起こす要因には様々なものがあるように、吃音症の原因もひとつではいくつかあって人によってそれぞれ違う可能性もあるのかもしれません。

いずれにせよ、明確な原因がわかっていないので、確実に治すという治療法は確立されていないのが現状です。

 

訓練

白衣女性

 

 

確実に治す治療はありませんが、言語聴覚士のもと訓練は行われています

効果は人それぞれのようですが、訓練によってかなりの程度改善したというケースもあるようです。

僕は吃音が判明した小学生の頃にことばの教室というところで先生にお話を聞いただけで、言語聴覚士の訓練を受けたことはありませんでした。

むしろ、「気にすると症状がひどくなるから、吃音のことは考えないようにするといい」というアドバイスを受けたので、症状を改善させようとはしなかったんですね。

思春期以前であれば、治療を早く行えば改善・完治という話もありますので、治らないと決めつけずに、早めに専門家の診断を受けるのがいいと思います。

吃音を意識することが症状をひどくする側面は確かにありますが、それでも言語聴覚士の人にちゃんとした診断を受けて訓練してみればよかったなと後悔している面もあるので、吃音者の方、吃音者の親族の方は、早めに相談に行くことを勧めます。

 

参考:国立障害者リハビリテーションセンター研究所「吃音治療・訓練の案内」

 

 

発達障害者支援法と手帳

障害者手帳

発達障害者支援法が施行される2005年以前までは、発達障害は障害者としては扱われず特別支援や配慮を受けられることはありませんでした。

とはいえ、発達障害者支援法に対する実施期限や罰則等は設けられていないようで、施行後10年以上たった現在でも、十分な支援や配慮が行き届いているかは疑問なところです。

参考:Welbe:発達障害者支援法と10年ぶりの改定について

 

 

「吃音は発達障害に含まれるってことだけど、発達障害って手帳は取れるの?」

 

 

結論からいうと手帳の取得は可能なようです。

障害者手帳には、身体・精神・知的障害者向けと3種類ありますが、発達障害はあとから出てきた第4の障害なので、2018年現在では発達障害向けの手帳はないんですね。

 

 

「じゃあ発達障害は手帳取れないし、支援は受けられないの?」

 

 

かというとそう言う訳でもなく、

知的に遅れのある発達障害者であれば知的障害者として『療育手帳』を、
知的に遅れのない発達障害者であれば精神障害者として『精神障害者保健福祉手帳』

それぞれ取得できるみたいです。

 

さらに、2010年の障害者自立支援法の改正では、精神障害者の中に発達障害者が含まれると明記されたそうです。

 

参考:kaien:発達障害と障害者手帳 ー大人の発達障害の方向け 障害者手帳の基本情報ー

 

つまり、吃音として取得できるのは『精神障害者保険福祉手帳』ということになります。

※例外的に身体障害者として『身体障害者手帳』を取得しているケースもあるみたいです。その場合は『吃音』という診断名ではないようです。いずれにしても稀なケースで、一般的には『吃音』の診断で取得できるのは『精神障害者保険福祉手帳』という認識でいいと思われます。

 

 

「吃音では手帳は取得できない」または、「症状が相当重くないと取得できない」

という噂が流れているようですが、軽度でも取得できるようです。

会社に勤めることはできるが、周囲の理解を必要とするのが精神障害の3級。ここ(同イベント)にきている皆さんは、おそらく3級に当てはまると思う。(中略)基準に当てはまれば手帳は取れる。

引用:HUFFPOST:吃音(きつおん)は身体障害?精神障害? ──厚労省の専門官が回答

 

ただ、吃音の認知度の低さや周知がされていないことから、取得する権利はあっても、取得には苦労するかもしれません。

 

しかし、吃音を理解できる医師が少ないため、基準に当てはまるかを判断できる診断書がでてこない。吃音の知識が医療関係者に行き届いていないという課題がある。厚生労働省としても、研修などを通じて医療関係者への吃音の周知を図っていきたい。(日詰氏)

引用:同上

 

このように、医師が正しく吃音について理解しているとは限りません

そのため、手帳を取得したい吃音者は、医師が「手帳は取得できない」「診断書は出せない」と言ったからといって、それを鵜呑みにすることなく、吃音に理解があり診断書を書ける医師を根気よく探して相談することが大切かと思います。

 

 

吃音についてややこしい部分

雨ガラス

 

 

「さっき吃音は精神的なものが原因ではないって言ってたのに、『精神障害者保険福祉手帳』なの?」

 

勘の良い方はこのように気づかれたかもしれませんが、この辺が吃音のややこしいところでもあります。

 

吃音は、WHO(世界保健機関)が1990年に発表した『ICD-10(国際疾病分類)』では「精神および行動の障害」に分類されており、また、米国精神医学会が2013年に発表した『DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)』においても、「Childhood‒Onset Fluency Disorder (Stuttering) 小児期発症流暢症/小児期発症流暢障害(吃音)」と表現されています。

 

参考:LITALICO発達ナビ:DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版)とは?概要、作成目的、ICDとの違いを解説します

 

そして、日本でも、2005年より発達障害者支援法に吃音が含まれており2010年の障害者自立支援法の改正で精神障害者の中に発達障害者が含まれるようになりました。

 

要するに、吃音は本来は脳機能などの身体的な障害かもしれないが原因が解明されていないため、支援や分類の便宜上、精神障害に分類しているといった感じなのだと思います。

身体的な原因が確定できない以上、精神的な原因による障害だと分類せざるを得ないと。

 

なので、「吃音症は、精神障害者として『精神障害者保険福祉手帳』を取得できる障害だが、事実上は精神による障害ではない」というとてもややこしい状態なのです。

 

※なお、吃音によるストレスが原因で鬱などの精神的な障害を負ってしまうのは、副次的な障害なので、吃音自体の障害とは別で考えています。(吃音はストレスや緊張や抑鬱状態でなくとも出てしまう症状なので)

※あくまで当事者として調べて得た情報からの考察なので、「いやいや最新の研究では、吃音はやはり精神上に原因あると解明されているよ!」など、事実と異なる内容がございましたら、お手数ですがご指摘いただけると助かります。

 

 

なので、吃音者は、精神的要素、知的要素、喋ること以外の身体的要素は、基本的に健常者と何ら変わりません。
(上記したように、症状によるストレスなどが原因で副次的な障害が発生する場合はあります)

 

 

吃音者が感じていること

星空

 

 

「原因がわかっていなくて、どもるのがしょうがないことはわかった。でも、どもりながらでも話せるんでしょ?」

 

 

そうですね。

ただ、吃音は「喋るときどもる」ということ以上に、それによる偏見や差別や恐怖や無理解など心理的なものが本人にとって大きな障害になっていることがあります

 

吃音の症状を見た健常者の方の反応は様々です。

 

「吃音だからどもってしまうのは仕方ないよね。どもりながらでも喋ればいいよ!」

という風に接してくれる人もいます。

想像力がある人は、吃音は知らなくても何となく喋るのが大変なんだと察してくれる人もいます。

 

「なんでそんな喋り方なの?……そっかぁ、大変なんだな。んでさ!」

みたいに、遠慮なくズケズケは聞いてくるけど、かといってそれで対応を変えること無く、なんにも気にせずこれまで通り接してくれる人もいます。

 

「おまえ喋り方変だよな!笑 あ、あ、みたいな?面白い 笑」

みたいに、吃音の認知度が低いためか、単なる変な癖だと思って面白がってからかったりイジってくる人もいます。

 

中には、どもることを理由にイジメたり、障害だと知ってなお差別する人もいるみたいです。

 

気にしない人、気づかない人、配慮してくれる人、からかう人、イジメる人。

 

こうした反応の違いによって、吃音でも人間関係が円滑でいられる人もいれば、人間不振になるほど人間関係に苦労する人もいます。

 

僕の場合は幸い、症状が重くないこと、性格が明るい方なこと、人に恵まれたことで、吃音によって人間関係が上手くいかない、ということはありませんでした。

むしろ、他と比べても友達も多い方だったくらいで。

イジられることくらいなら何回かありましたが、悪意があるものではなく、笑って受け流せる程度のものでした。

吃音に悩んだことがないわけではありませんが、比較的に限定的な場面においてです。

 

 

しかし、本当に深刻に考えてしまう人にとっては、吃音で「どもる」こと以上の障害や悩みを抱えていたりするんですね。

残念ながら、吃音に悩み、精神的に追い込まれて自殺をしてしまう方もいらっしゃいます。

2013年に吃音を持った看護師が自殺した事件は、僕としてもショッキングな出来事でした。

 

 

 

吃音者への接し方

ひまわり少女

 

 

「吃音の人が、どもるだけじゃなくてそれによって苦しんでるってことはわかった。どう接すればいいの?」

 

 

実は、吃音者にも色々な考え方・感じ方をする人がいます

これまで書いてきたように、吃音には症状の種類、症状の重さ軽さ、症状の出やすい状況、にかなり個人差があります。

それと同時に、吃音に対する捉え方も人それぞれで、どもることが怖くて人とコミニケーションを取ることに臆病になる人もいれば、どもることを恥ずかしいと思わず堂々とどもる人もいいます。

 

吃音は障害だ、コンプレックスだ」と考える人もいれば、
吃音は障害ではない、立派な個性だ」と考える人もいます。

吃音を治したい」という人もいるし、
吃音は治すべきものではない」という人もいます。

吃音の認知度を高めオープンにしていくべきだ」と思っている人もいるし、
吃音は隠してひっそりと生きていきたい」と思う人もいます。

 

このように、同じ吃音者であっても、吃音に対する捉え方は人それぞれなんですね。

 

吃音に対して配慮してほしい人、吃音を気にしないで接してほしい人。

こちらが言いたいことを察してほしい人、こちらが言い終わるまで待ってほしい人。

吃音についてツッコンでほしい人、吃音について気づかないふりをしてほしい人。

 

 

どういう対応が適切だというのは、個人差があってこれが正解というのは申し上げられないんですよね。

申し訳ないんですが。

 

ただこれだけ、わかっていてほしいのは、どもるのはどうしようもないことなんだということです。

その上で、その人のそれをどう考えるか。

 

イジメはどんな理由があろうと許されてはいけないと思うので、吃音だろうが吃音じゃなかろうが論外です。

ただ、からかいやイジリは人によります。

それくらい気楽に接してもらって笑いに変えた方が楽だという人もいれば、どうしようもないことをイジられたりからかわれるのは許せない人もいます。

髪を薄い人をハゲとか、太っている人をデブとか、歌が下手な人を音痴とか。

それらをネタとして笑われるのを良しとするか、やっぱりコンプレックスで触れられたくないかって人それぞれですよね。

太ってることをイジられるのはセーフだけど、髪薄いことをイジられるのはアウトとか。

許容範囲も人それぞれなんです。

そういうのをからかったりイジったりするのを、コミニケーションと捉えるかは、その人の性格やモラル次第なのだと思います。

 

お互いにコンプレックスを言い合ってイジリあった方が仲良くなれる場合もあります。

ただ、自分がそういう立場になったとして、同じことを言われたらどう思うかだけは、一度考えてみてほしいなと僕は思います。

 

 

 

吃音者はどうすべきか

夕日

 

 

吃音当事者として僕が思うのは、健常者の方に一方的に「気を使って」「配慮して」っていうのは一方通行だと思うんですね。

吃音に対する考え方があれだけ人によって違うわけで、「適切な対応をそっちで察してやってくれよ」っていうのはムシがいいし、健常者の方だって大変なはずです。

なので、吃音者としてどう扱ってほしいというのが明確にあるのであれは、それはちゃんと相手に伝える義務はあるんじゃないのかなと思っています。

 

健常者だからって辛いことや大変なことがないわけではないし、人間関係の悩みだってそりゃあるし、コミニケーションが不得意な人もいれば、コンプレックスだってあります。

なので、「自分だけ辛いんだ大変なんだ」って相手に押し付けるんじゃなくて、「相手も相手で辛いことや大変なことってあるよな」と、お互いにそれを理解し合える関係が理想なのかな、と考えています。

 

「話し終えるのを待ってもらいたい」という気持ちは僕も良くわかります。

だからといって、どんな状況であっても向こうが助け舟を出すのを拒むのは、自分中心に考えて相手のことを考えられていないんじゃないでしょうか。

例えば、仕事上に必要とされるコミニケーションであれば、業務によっては状況が切迫していて時間的にかなり余裕がないときがありますよね。

こんな状況のとき、どうしても吃音の症状がひどく出てしまう場合は、相手のことを考えれば、聞き手の時間を奪わないよう、助け舟を受け入れたり、筆談やメールやジェスチャーなど、違う形のコミニケーションを検討するべきだと思っています。

それが吃音者から健常者へ行える配慮

その配慮をすることで、吃音者の方も健常者の方から配慮を受けやすくなるのではないかな、というのが僕の考えです。

 

 

一方配慮されたくない、気を使われたくないという人もいると思います。

腫れ物に触るように気を使われたり配慮されたくない僕は、むしろ今まで吃音であることを伝えてきませんでした。

音読やスピーチや面接では吃音に相当苦労したけれど、普段の会話やコミニケーションではほとんど問題に感じていなかったので、そのままの扱いが良かったわけですね。

だから、吃音ということを伝えないこともひとつの手ではあると思います。

 

ただ、少し僕は考え方が変わってきて、人とより深い信頼関係になるため、また、吃音を知ってもらうことで少しでも吃音の認知度を広めるため、吃音はカミングアウトしていくべきなのかなと感じています。

今までは、自分は吃音だということを伝えることが、相手の負担になってしまったり、関係に遠慮が生じてしまうんじゃないかと考えていてカミングアウトしなかったのだと思うのですが、カミングアウトした上で「配慮や気遣いはいらない」と伝える選択肢もあるのではないかと

 

健常者の方にしても、吃音を知らず、どう本人がどもることについて考えているかがわからないから、扱いに困るところはあるんだと思います。

だから、それを自ら開示する

そういうことができると、付き合いやすくなっていくのかなと思います。

 

 

最後に

 

海影

ここまでつらつらと吃音について書いてきました。

長い間お付き合いいただいてありがとうございます。

 

これを見てくださった健常者の方には、ここに書いてあることはあくまで僕の一意見であり、他の吃音者の方みんながみんな同じことを思っているわけではない、ということはご承知おきいただければと思います。

 

もしかしたら他の吃音者の方にとっては、不快・不適切と感じる内容や表現があったかもしれません。

 

ただ、それでも吃音当事者として僕は、こうした吃音周知の活動を行うことで、吃音の認知度が少しても広まり、周囲の理解が得られ、吃音の研究が進み、吃音者の人生が今よりも少しでも充実した幸せなものになればなと思っています。

吃音ラボでのインタビュアーとしての活動や、研究協力もそうです。

 

そのためにも、自分にできることを、探して、考えて、努力して、これからもやっていこうと思います。

 

 


 

情報過多な時代で、こうした一障害に関心を持って知ってもらうというのは難しいことだなと思います。

限られた時間、娯楽など楽しいものを考えたいですよね。

関心を持つべき問題も、政治・経済・社会問題などたくさんあります。

 

そんな中で、いかにして吃音という障害のことを広めていき認知してもらうか。

 

僕は、

「吃音って障害は大変なんだよ!みんな知って理解して!」

という入口で用意したのでは、情報過多な現代では、一般の人に「吃音」という情報をわざわざ選んで「入って」もらって、吃音を認知させることは難しいと思っています。

 

なので、現状の自分が言うのはおこがましいですが、

 

「灰根ってやつなんか面白い人だな!どんな人なんだろう?……うん?吃音ってなんだ?」

 

と、自分がたくさん面白いことをやっていくことで、興味をもってもらえる人間になりたい。

そうすることで、僕が誰かの吃音を知る入口となることができたらな、と思っています。

 

 

面白いこと、やりたいこと、どんどんやっていくぞ!

今後ともがんばります!

 


約1万字にも及ぶ長文!

きっと読むのにかなりお時間かかりましたよね!?

貴重なお時間をかけて読んでくださってホンッットウにありがとうございました!

大大大大感謝です!٩( ᐛ )و

ABOUT ME
haine
それなりに大きい会社に財務経理職で就職できたものの、自分の人生やこれからがこのままでいいのかと自問自答を続ける日々。 色々あって次の職も決まっていないのに自主退職。 半年間ニートをする中で自分のやりたいことや夢がだんだんと明確になって行く。 吃音を抱えながらも、一度きりに人生を誰よりもおかしく楽しく過ごそうと考え、自分で稼ぐ力を身につけることを決意。 好きな時間に好きな場所で好きな人と過ごす。 吃音ニートだって夢を叶えられるぜってことをリアルタイムに発信し、いろんな人を勇気付けたい。 吃音ニートの逆襲が!今!始まる!

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